未来への一歩

食品ロスもごみも減らそう!
リデュースクッキング・レシピ

リデュースクッキングとは、野菜の葉や皮、茎など、ふだんの調理には使用しない部分を活用し、食品ロスを減らすことができる調理方法です。北区は、東京家政大学の協力のもと、普段の料理でごみになってしまう部分を上手に使い、誰もが簡単に作ることのできるレシピ集『リデュースクッキング』を作成しました。簡単で地球にやさしいレシピを、毎日できる「未来への一歩」として実践し、残さず食べてごみゼロを目指しましょう。

北区の食品ロス削減にむけた取組み

近年、食品ロスの削減に向けた取組みについては、SDGs(国連総会で採択された持続可能な開発目標)で食品ロスを減少させることが重要な柱として位置付けられたことや、食品ロスの削減の推進に関する法律の成立に伴い、ますます重要なものとなっています。リデュースクッキングとは、Reduce cooking waste(料理の無駄を減らすこと)を意味しており、普段の調理では生ごみとして捨ててしまう部分も活用できる調理方法のことです。

リデュースは、3R(リデュース・リユース・リサイクル)のうちの一つです。

北区のごみ排出量は、区民1人1日あたりに換算すると607g。東京23区の平均727gよりも16.5%2022年度)少ないものの、捨てられるごみの中には有効活用できるものがたくさん含まれています。北区の家庭から出る可燃ごみのうち、生ごみは約37%を占めており、そのうち、約11%が食品ロスと推計されています。大きな割合を占める生ごみを減らすことは、埋立処分場の延命化とごみ処理経費の節約にもつながります。

生ごみや容器包装に配慮して、ごみを減らそう

生ごみは水分を多く含んでおり、燃やすのに時間もエネルギーもかかります。さらに生ごみは水分を含むとごみの量が増え、においの原因にもなります。生ごみを三角コーナーや排水口のごみ受けに捨てる習慣をやめ、できるだけ生ごみを出さないようにすると同時に、濡らさないように気をつけましょう。

また、家庭から出るごみを容積で見てみると、容器包装廃棄物の使用・排出実態調査の概要(令和4年度)」では容器包装が63.5%です買い物をするときには、中身だけでなく容器包装まで考えて購入するように心がけてみてください。

リデュースクッキング7か条

リデュースクッキング7か条を守って、無駄なく地球に優しい調理をしましょう。

 

リデュースクッキング7か条。第1条食べきれる量を買う。第2条皮ごと丸ごと使う 。第3条切り方を工夫する。第4条生ごみは濡らさない(水気を切る)。第5条チラシのごみ入れを使う。第6条冷蔵庫一掃メニューを定期的に実施。 第7条残さず食べる。

紹介レシピ1:北区発! からし焼き

 北区発! からし焼き
フライパン調理 

 

1人分の栄養価:255 kcal 塩分: 1. 4 g 脂質: 15. 2 g
調理時間20 分 ごみの量0 g

材料(4人分)

きゅうり:1/2本
にんにく:1 片
しょうが:1 片
木綿豆腐:1 丁
豚ばら肉:100 g
麩:20 g
A)サラダ油:大さじ 1
A)しょうゆ:大さじ 2
A)みりん:大さじ 3
A)酒:大さじ 3
七味唐辛子:適量

作り方

  1. きゅうりはへたをぎりぎりで切り落とし、千切りにする。
  2. にんにく、しょうが( 皮ごと)はすりおろす。
  3. 木綿豆腐は一口大に切り、ザルにのせて水気を切っておく。
    豚ばら肉は 3 cm幅に切る。麩は水で戻し、軽くしぼっておく。
  4. フライパンにサラダ油をひき、にんにくと豚ばら肉を入れ、焼き目がつくまで焼き、取り出す。
  5. 同じフライパンを洗わずにそのまま使い、Aとしょうが、木綿豆腐、麩を入れてひと煮立ちしたら弱火にし、5分程煮含める。
  6. 豚ばら肉を盛った器に、5を盛り付け、きゅうりをのせ、お好みで七味唐辛子をかける。

リデュースポイント

  • きゅうりはへたをぎりぎりで切り取り、ごみを減らす
  • しょうがは皮ごとすりおろして使い、ごみを減らす
  • フライパンは洗わずに使いまわし、洗う水を節水に
  • 煮汁が残らないように煮含め、麩を材料に加えることで食べ切る工夫を。

 

(レシピ参照元:リンク先PDF11ページ)
https://www.city.kita.tokyo.jp/r-seiso/kurashi/gomi/genryoka/gomizero/documents/20190606_web.pdf(PDFを開きます)

紹介レシピ2:世界の料理篇「ブイヤベース」

世界の料理篇「ブイヤベース」
煮込み料理

 

1 人分の栄養価:190kcal 塩分:1.2g 脂質:6.5g
調理時間目安30 分 ごみの量 4.7g

材料(2人分)

たまねぎ:1/2個
有頭えび:2 尾
さば(水煮缶):80g  

ホールトマト(カットタイプ缶):200g                                                                                             水:150ml
ローリエ:1 枚
シーフードミックス:90g
カレールウ:10g
塩:適量
パセリ:少々

作り方

  1. たまねぎは根をぎりぎりで切り落とし、茶色の皮のみをむき、薄切りにする。有頭えびはひげを切る。
  2. 鍋にさば( 水煮缶 )の缶汁、ホールトマト、たまねぎ、水、ローリエを入れて、ふたをして弱火で10 分程煮込む。
  3. シーフードミックスと有頭えびを入れ、さらに弱火で 5 分煮込む。
  4. 火を消してカレールウを入れて溶かし、さばの身を入れ煮る。
  5. 塩で味を調え、お好みでパセリを振る。

リデュースポイント

  • たまねぎは根をぎりぎりで切り落とし、茶色の皮のみをむき、ごみを減らす。
  • さば(水煮缶)の汁を捨てずに使うことでうまみ成分を利用し、水の使用量を減らす。
  • 家庭にあるカレールウを利用することで味付けが簡単にできる。

 

(レシピ参照元:リンク先PDF12ページ)
https://www.city.kita.tokyo.jp/r-seiso/kurashi/gomi/genryoka/gomizero/documents/29reduce.pdf(PDFを開きます)

紹介レシピ3:保存食で炊き込みご飯

保存食で炊き込みごはん
炊飯器調理

 

1 人分の栄養価:321kcal 塩分:1.2g 脂質:1.9g
調理時間目安15 分 ごみの量0g

材料(2合分)

米(無洗米): 2合
干し野菜の戻し汁+ツナ缶汁+水:450ml
干し野菜(乾物): 20g
ツナ(水煮缶): 80g
しょうが(すりおろし):少々
酒:大さじ1
みりん:大さじ1
しょうゆ:大さじ1
塩:小さじ1/4
ごま油:小さじ1

作り方

  1. 干し野菜は2カップの水でもどしておく。
  2. 干し野菜の戻し汁とツナ缶の汁を加え、足りない分量の水を加え、米を浸水させる。
  3. 2にしょうが、酒、みりん、しょうゆ、塩、ごま油を加え軽く混ぜ、上に水で戻した乾物とツナをのせ、ご飯を炊く。

リデュースポイント

  • 保存食(乾物や缶詰)を上手に活用する。

 

(レシピ参照元:リンク先PDF46ページ)
https://www.city.kita.tokyo.jp/r-seiso/kurashi/gomi/genryoka/gomizero/documents/reducecooking_spread_low.pdf(PDFを開きます)

紹介レシピ4:揚げないコロッケ

揚げないコロッケ
フライパン調理

 

1 人分の栄養価:270kcal 塩分:0.2g 脂質:11.4g
調理時間目安45 分 ごみの量5g

材料(4人分)

ジャガイモ:中3個
タマネギ:1個
パン粉:40g
豚ひき肉:200g
ミニトマト:適宜
キャベツ (せん切り):適宜
ソース:適宜
塩:少々
コショウ:少々
サラダ油:大さじ1

作り方

  1. ジャガイモは芽と青い部分を切り取り、皮をむき(皮は取っておく)、一口大に切り、ひたひたの水で蒸し茹でにし、つぶしておく。
  2. ジャガイモの皮とタマネギはみじん切りにする。
  3. パン粉をフライパンできつね色になるまでから炒りする。
  4. フライパンに油をひき、2とひき肉を一緒に炒め、塩・コショウを加える。
  5. 1と4と合わせ、小判型に成形する。
  6. 3でから炒りしたパン粉をまわりに付ける。好みでミニトマトとキャベツのせん切りを添える。

リデュースポイント

  • ジャガイモは芽と青い部分を切り取ってから皮をむき、むいた皮もみじん切りにしてひき肉と炒めることでごみを減らす。
  • から炒りしたパン粉を利用し、揚げないことでヘルシーに仕上げるだけでなく、揚げないコロッケなので廃油が出ない。
  • 1つのフライパンを段取り良く使いまわし、使う調理道具を減らす。

 

(レシピ参照元:リンク先PDF10ページ)
https://www.city.kita.tokyo.jp/r-seiso/kurashi/gomi/genryoka/gomizero/documents/——-.pdf(PDFを開きます)

 

北区ホームページのリデュースクッキングレシピ(別ウィンドウで開きます)のページには、簡単でおいしく、健康にも環境にも配慮したレシピがたくさん揃っています。ぜひ毎日の献立とエコアクションにお役立てください。