北区が目指す環境

目標とする環境像

一人ひとりが
環境を考え、
ともに行動するまち

~持続可能な環境共創都市の実現~

10年後の環境像

誰もが気候危機などの環境問題を「自分ごと」として考え、「自分たちにできること」を意識し、望ましい環境を共創することが大切です。すべての区民、事業者及び区が、共に環境活動やまちづくりを推進し、「安全・安心で快適に暮らせる北区」を目指します。

北区の目指す姿

  • 太陽光発電、 蓄電池の普及拡大
  • 電気自動車の普及
  • 脱炭素の電力やガスの利用が拡大
  • ポイ捨てのない清潔で快適なまち
  • ZEH・ZEB、省エネ住宅の普及
  • 食品ロス削減、使い捨てプラスチック削減
  • 公共施設への再エネ・ZEB の率先導入
  • 3Rによるごみ減量
  • 緑の骨格が形成され、 多様な動植物が生息・生育
  • 脱炭素や資源循環に配慮したライフスタイル、ビジネススタイルが定着
  • 区民、事業者、区のパートナーシップによる環境保全活動が拡大

現在の北区の環境

北区の環境ってどうなっているの?現状のデータを「見える化」しました。

北区における温室効果ガス排出量の推移

2013年度:1272千t-CO₂eq 2014年度:1219千t-CO₂eq 2015年度:1201千t-CO₂eq 2016年度:1181千t-CO₂eq 2017年度:1219千t-CO₂eq 2018年度:1229千t-CO₂eq 2019年度:1163千t-CO₂eq 2020年度:1161千t-CO₂eq 2030年度:635.7千t-CO₂eq(中間目標) 2050年度:63.6千t-CO₂eq(最終目標) 出展:特別区の温室効果ガス排出量(2022年度)、北区環境基本計画2023をもとに北区が作成

北区の1人1日あたりのごみ排出量の推移

※北区が回収していない産業廃棄物及び資源を除く

2013年度:718g 2014年度:695g 2105年度:687g 2016年度:665g 2017年度:662g 2018年度:660g 2019年度:647g 2020年度:637g 2021年度:628g 2022年度:607g 2029年度:563g(数値目標) 目標値は、「北区一般廃棄物処理基本計画2020」の数値を用いています。出典:東京都北区環境活動レポート(令和4年度版)

北区の緑被率の推移

1998年度:14.30% 2003年度:15.20% 2008年度:18.49% 2013年度:19.05% 2018年度:18.43% 2024年度:19.00% 2029年度:20.00% 長期目標(年度):30.00% ※目標値は、「北区みどりの基本計画2020」の値を用いています。 出典:東京都北区環境活動レポート(令和4年度版)

環境像実現に向けた北区の取組み

北区の環境をよりよくするための、さまざまな活動を行っています。

北区が目標とする環境像

一人ひとりが環境を考え、
ともに行動するまち

基本目標1 気候変動に適応し、
脱炭素を実現するまち

脱炭素社会に向けた緩和策の推進
  1. 省エネルギーの推進
  2. 再生可能エネルギーの利用促進
  3. 脱炭素型まちづくりの推進
気候変動適応策の推進
  1. 自然災害対策の推進
  2. 健康被害対策の推進
  3. 区民生活への影響対策の推進

基本目標2 安全・安心で、
快適に暮らせるまち

安全・安心な生活環境の確保
  1. 環境汚染対策の推進
  2. 身近な環境問題に関する取組みの推進
  3. 災害に強く、住み続けられるまちづくりの推進
快適なまちづくりの推進
  1. まちの美化
  2. 良好な景観形成の推進

基本目標3 資源循環の輪をつなげる
まち

資源循環型システムの推進
  1. ごみの減量化の推進
  2. 資源の有効利用の推進
  3. 持続可能な消費行動への転換に向けた普及、啓発
ごみの適正処理の推進
  1. 収集運搬体制の充実
  2. 安定的な処理体制の維持

基本目標4 身近な自然を守り育て、
活用するまち

豊かで質の高い緑・水辺の保全
  1. 良好な環境を形成する緑の保全
  2. 生物多様性の保全と回復
  3. 水辺環境・水循環の保全
身近な緑の創出と活用によるまちづくり
  1. 公園・緑地の整備・維持管理
  2. まちなかの緑化推進
  3. 区民とともにある緑の活用

基本目標5 環境活動の大切さと楽しさを分かち合い、未来へ共創するまち

環境に配慮した行動の実践
  1. 環境負荷の少ないライフスタイル・ワークスタイルへの転換
  2. 環境経営の推進
環境教育・環境学習の推進
  1. 学校における環境教育の充実
  2. 地域における環境学習機会の拡充
パートナーシップによる環境活動の推進
  1. パートナーシップによる環境保全活動の充実
  2. 環境に関する情報受発信の充実
– ミニコラム1 –

気候変動 おもな7つの影響

環境省、文部科学省、農林水産省、国土交通省、気象庁の共同レポートによると、地球温暖化に伴う気候変動の様々な影響が懸念されています。

主な影響
考えられる適応策

農林水産業

主な影響
  • 品質低下
  • 収穫減少
考えられる適応策
  • 高耐性品種への変更、作付け時期の調整
  • 品質低下防止のための日よけ設置

自然生態系

主な影響
  • 希少な動植物絶滅の可能性
  • サンゴの白化現象
考えられる適応策
  • 森林のモニタリング
  • 野生動物の個体群管理

健康

主な影響
  • 熱中症
  • ヒトスジシマカが媒介するデング熱
考えられる適応策
  • こまめな水分補給
  • エアコンの適切な使用
  • 水たまりをつくらない工夫
  • ヒトスジシマカへの注意

水環境・水資源

主な影響
  • 渇水
  • 水質悪化
考えられる適応策
  • 節水・雨水利用などの工夫
  • ダム湖
  • 水の循環装置などを使用した水質改善

自然災害・沿岸域

主な影響
  • 土砂災害
  • 浸水被害
考えられる適応策
  • ハザードマップ、避難経路の確認
  • 雨水貯留槽など治水安全度向上のためのハード整備

産業・経済活動

主な影響
  • 生産設備などへの影響
  • レジャー・観光などへの影響
考えられる適応策
  • 事業継続計画(BCP)の策定
  • 災害時多言語支援

国民生活・都市生活

主な影響
  • インフラへの影響
  • 伝統行事などへの影響
考えられる適応策
  • 地下鉄等の浸水対策
  • 植物の開花や紅葉など生物季節の観測
– ミニコラム2 –

「気候変動×防災」戦略

想定を超える気象災害が各地で頻発し、気候変動はもはや「気候危機」と言える状況の中、こうした時代の災害に対応するためには、気候変動リスクを踏まえた抜本的な防災・減災対策が必要であるとして、SDGs の成長も視野に入れながら、気候変動対策と防災・減災対策を効果的に連携して取り組む戦略(気候危機時代の「気候変動×防災」戦略)が、内閣府 (防災担当)と環境省による共同メッセージとして、令和2(2020)年6月に公表されました。

– ミニコラム3 –

エシカル消費

エシカルとは、「人や地球環境、社会、地域におもいやりのある考え方や行動」を意味し、エシカル消費とは、地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動のことで、持続可能な開発目標(SDGs)の 17 のゴールのうち、特にゴール 12「つくる責任 つかう責任」 に関連する取組みです。

環境に関する北区の宣言

「健康とみどりのまち」「快適で住みよいまち」を実現することは、私たちの願いです。
環境を守り、地域及び地球の環境問題に率先して取り組むことを北区は表明しています。